運命に抗うダークサスペンス、ついに完結!!
ダーウィンズゲーム 最新30巻 ネタバレ 考察

ダーウィンズゲーム 最新30巻 ネタバレ 感想 まとめ 完結 最終巻 ダーウィンズゲーム

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どうも!くろしば丸です!

2024年1月5日ダーウィンズゲーム最終30巻が発売され、ついに完結!!
ストーリー自体はかなり綺麗に終わりましたが、細かく説明されなていない部分も
あったので、その辺りの考察も含めてまとめていきます。

前巻は、渋谷のイベントからGM・至道イザヤとの接触することに成功したカナメ。
グリードの原因は異能である可能性が高いと聞かされ、
「ダーウィンズゲーム」の完全停止を決断するイザヤ。

ダーウィンズゲームの停止しようとするも直後に黒幕であるシロガネに
GM権限を奪われてしまい、ゲームが再始動。
”世界線の守護者”と”世界線の守護者と同等の力を有するダーウィンズゲーム”で対立してしまい、
イザヤとカナメにグリードの大群が押し寄せて幕を引きます。

全てにケリをつける!!
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今巻はその続きから…

ダーウィンズゲーム Volume30

奪われたゲームマスター権限

停止したダーウィンズゲームを再起動されゲームマスター権限まで奪われてしまい、
途端に至道イザヤの執務室に大量のグリードが流れ込んできます。
ゲームを停止させた影響でカナメの異能は失われてしまい、イザヤの能力を使い離脱。

離脱したものの痛烈な反撃だったことに敵の急所であることを確信する二人。
しかし、霊抜けのリスクである最大一週間の限界が迫りカナメは倒れてしまうのでした。

契機

イエイリは幼い頃から「相貌失認」と呼ばれる障害を持っていました。
「相貌失認」とは人の顔が認識・区別ができないというもの。
そのことが理由で人間関係はあまり上手くいっていなかったようです。

しかし、彼はある日人の頭の上に名前が見えるようになります。
その能力を手に入れた彼は、自分の能力とゲーム世界にシンパシーを感じ
自分たちのいるこの世界もゲームと同じ世界かもしれないという
「シミュレーテッド リアリティ仮説」にたどり着きます。

当時、世界線の守護者である小鳥遊たかなし紫響シオンとゼミ生である至道イザヤと出会い、
イエイリは彼女らと出会うことで異能の存在を知り共同研究者として活動を共にします。
研究を進めていく中で、紫響がグリードに殺されるという悲劇が起こるのでした。

グリード

グリードは田端シゲオがペットのスノウにダーウィンズゲームをやらせてみたことが
きっかけで生まれており、シゲオが”王”とあだ名される理由はそこにあります。

グリードの協力者としての立場を取っていたイエイリは、グリードたちをも裏切り
異能「基底言語」を用いて制圧します。その能力は相手の情報を読み取り書き換えるといったもの。
ダーウィンズゲームの異能から生まれたグリードは
まさに、”情報生命体”であり絶好のカモと言えるんですね。

イエイリはネットワークに入り込み力づくでグリードを従えることに成功。
そして、エミュレーターが奪っていた多数の異能をも手に入れるのでした。

最終決戦

ダーウィンズゲームを完全停止して半年後、
姿をくらましていた至道イザヤが公の場でDゲームの発表を行うと告知。
もちろんイエイリもそのことを知り、事実上の最終決戦が始まります。

カナメの名で呼ばれたレーベンズの面々とイザヤで発表会に潜入していた
グリードたちを次々に片づけていきますが、完全な人間に化けられるジッターに
不意を突かれイザヤの能力を奪われそうになります。

しかし、実はイザヤは既に世界線の守護者を継承済み…
イエイリのもとへ守護者としての能力を引き継いだカナメが唯一人乗り込んでいくのでした。

剪定

100を超える異能を持ったイエイリに単身突撃は無謀にも感じられる策ですが、
カナメは「お前は弱いから」と一蹴。

人間の限界レベルまで反射や能力を高めたイエイリに敵なしかと思いきや、
基本的にはしがない研究者でしかないため、カナメの行動に素直に動いてしまい
手も足も出ません。

再生能力があるイエイリには銃火器等では致命傷にすらならないですが、
カナメは世界線の守護者の権利である剪定を決断。
最後は、イエイリとダーウィンズゲームサーバーをまとめて一刀両断し、
このクソゲーに終止符を打つのでした。

まとめ

元凶

このダーウィンズゲームは元々を辿ればイエイリという男の物語であったことが伺えます。
イエイリが紫響とイザヤと出会い「シミュレーテッド リアリティ仮説」の
研究が進むことで”未来の可能性”としてグリードが出現し紫響を殺害。

イザヤはそのグリードに対抗するためにダーウィンズゲームをイエイリと共に完成させます。
隣にいる者の真意をさ悟ることが出来ずに…

イエイリは養殖をしつつグリード発生源である”王”を探していました。
そして皮肉なことにダーウィンズゲームが拡大するほどグリードは比例して力を付け、
グリードを制圧することを企むイエイリにとっては好都合。

最終的にはグリードですらイエイリの駒の一つに過ぎなかったんですね。
グリードの目的はただただ「王の為に…」だったように見受けられます。

勝敗を分けたもの

カナメとイエイリ、もっと言えば「イザヤとイエイリ」の勝敗を分けたものは何でしょうか?
それは、最終決戦で描かれていたように思います。

イエイリと戦っている最中、カナメのイメージか背後には仲間たちの姿がありました。
戦闘の助言や異能での干渉などを見せ、カナメはイエイリを剪定します。
戦闘経験の差も相当大きかった印象ですが、一番の違いは「繋がり」だと感じました。

イエイリは基本的に相手のことを信用しておらず、グリードたちも協力させるのではなく
力と人質を取り従わせるという手段を取っており”仲間”と呼べる人が誰もいませんでした。
しかし、カナメはこの時代のレーベンズの仲間やセイゲンさんなど様々な人の力や知恵を借り
イザヤに至っては自分の力だけでは無理だと悟りダーウィンズゲームを作ってまでも
世界中に異能をばら撒くことでカナメやサンセットレーベンズ見つけることに成功しています。

神になることを望み、他者が見る世界を受け入れられなかったイエイリは、
最後まで誰かを利用することはあっても「繋がり」がなかったことが敗因として大きそうです。

それから…

剪定を終え、ダーウィンズゲームがなかった世界を眺めるカナメ。
そこに”世界線の初代管理人”を名乗るカラスが接触し、外の世界へ来ないかと勧誘されます。
まさに、イエイリが掲げたシミュレーテッドリアリティを体現するような展開ですね。

カナメはこの提案を却下、可能なら元の世界に帰りたいと願い、管理人はそれを承諾。
カナメの為に剪定された世界線を復活させることに。もちろんグリードは消えたまま。

そして、カナメは元居た世界にグリードたちを取り除いた世界に戻り
ダーウィンズゲームの画面にクリアの文字が浮かび、この物語は完結するのでした。

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