ダーウィンズゲーム30巻がついに完結!
2012年から始まった約11年の連載に無事幕が下りました。
ダーウィンズゲームは、いわゆる”ループもの”で少々難しい作品とも言えるでしょう。
かくいう私も理解するのに苦労しました笑
時間軸が行ったり来たりすると話の流れが少し捉えづらくなります。
ということで、当記事ではダーウィンズゲームでのストーリーを時系列順に並べて解説します!
ゴチャゴチャした頭の中を整理するのに役立ててくれたら幸いです。
最初の世界線(カナメがダーウィンズゲームに参加しない世界線)
運命の分岐点を予知夢として見ることが出来るモクレンとトワ。
予知夢の一つに「カナメがダーウィンズゲームに参加しない」というものがありました。
しかし、作中では既にダーウィンズゲームを始めており、この夢の意味は分からずじまいでしたが、この予知夢は、未来を指しているのではなく恐らく過去の運命の分岐点を示しているのだと考えられます。
つまり、セイゲンがタイムスリップする前にいた世界線ですね。
事の発端はその世界線から繋がっていると思われます。
イエイリとシオンの出会い
ダーウィンズゲームという物語の始まりは元凶である「イエイリ」と世界線の守護者である「小鳥遊紫苑」の二人の出会いから始まります。
大学で出会った二人は表立ってはできないものの異能の共同研究を行います。
至道イザヤもゼミ生としているものの異能にはあまり興味を示していなかった様子。
このときからイエイリはシミュレーテッドリアリティ仮説、
物理法則を超越した力に大いに興味があったようです。
シミュレーテッドリアリティとは「我々のいる世界が実は誰かが作ったシミュレーションに過ぎない」という大胆な考え方。現実でも実際に提唱されている仮説ですね!
シオンの死
シオンとイザヤが結婚することが決まりイエイリに仲人を依頼し幸せを謳歌している…
そんな中、シオンがグリードに殺されてしまうという悲しい事件が起こってしまいます。
シオンが息絶える前に世界線の守護者の力をイザヤに託すのでした。
少しずつ迫りくる終わりの始まり、、、
ダーウィンズゲーム
シオンから力を受け継いだイザヤは、グリードに大きな警戒心を抱きイエイリと協力しその対抗として”ダーウィンズゲーム”を完成させます。
ダーウィンズゲームはざっくり言うと世界線の守護者の力をデジタルコピーしたものでゲーム自体がイザヤと同等の力を持ちます。
ゲームが現実に作用する、まさにイエイリが目指していたシミュレーテッドリアリティ仮説そのままの姿ですね。
世界線の守護者には他人の異能を目覚めさせることが出来る力があり、ダーウィンズゲームは人類にたくさんの異能を「グリードに対抗する力」としてばら撒くことが目的だったのです。
どさくさに紛れて力を継承してしまったイザヤは力に相応しくないため、自分の代わりに世界を導ける”王”の候補もダーウィンズゲームでの「イベント戦」を用いて探し続けていました。
ゲームの参加者に異能をばら撒き、グリードに対抗する力を与え、クラン戦など闘いを誘発させるような仕組みで、与えられた力に磨きをかけ、突発的なイベント戦で、王候補を探す。
こう考えると、ダーウィンズゲーム自体は非常によく考えられたシステムだったんだなぁと感心させられます。
ダーウィンズゲームは、グリードに応戦するため”異能をばら撒き”、”王候補”を探すために作られたシステムだったんですね。
奪われた力
カナメがダーウィンズゲームを始めていなかった世界線であり、グリードの侵攻を阻止することができずに追い詰められてしまう人類。
イザヤも不意を突かれて殺されてしまい、グリードにまんまと力を奪われてしまいますが、咄嗟にダーウィンズゲームの処刑人として行動を共にしていたセイゲンに力を託しており、グリードに半分奪われたが、半分は譲渡できた状態になり一時的に世界線の守護者が二人になってしまいました。
世界線を剪定することは基本的には運命の分岐点にしか使えないのですが、世界線の守護者が二人いるという特殊な状況に陥り、グリードは世界を枝切り出来てしまったが故に世界がループしているのでした。
”可能性の存在”として過去に干渉することができるグリードにとってループにおけるリスクは無く、ゲームでリセットボタンを押すように枝切りできてしまうのです。
その世界線の剪定に巻き込まれたため、セイゲンは時空を逆行して戻ってきたのでした。セイゲンの戻ってきた場所がカナメがダーウィンズゲームに参加する世界線だったのです。
残された力を振り絞ってセイゲンさんが転移したことにより過去とは少しだけ異なる第二の世界線が始まります…
ループ①(カナメがダーウィンズゲームに参加する世界線)

開花
親友のキョウダからのヘルプコールで参加することになってしまったカナメ。
しかし、その潜在能力はあっという間に開花しはじめます。
無敗の女王・シュカに勝利することに始まり、渋谷イベントから合計2つのイベントを連破。
渋谷を治める王が率いるクラン・エイスにも圧勝し、誰にも手の付けられない存在になっていきます。
本来であれば日の目を見ることはなかったカナメの戦闘センスがいかんなく発揮されていきます!
日本邑
2つ目のイベント、ハンティングゲームでは日本邑と呼ばれる日本のなれの果てとも呼べる
小さな島が舞台になりました。
日本邑には、古くなり寂れた渋谷駅があり、そして全く同じ転送痕が残るモヤイ像がありました。
日本邑はダーウィンズゲームが開発されなかった世界線の未来であり、グリードとの争いに敗れ、文化はとても小さいものになっていました。
モヤイ像の痕跡からもグリードが転送されてくるところまでの時間の流れは、ダーウィンズゲームを作った部分を除いてはほとんど同じ流れだったのでしょうね。
日本邑にいた”アラバキ様”は、ダーウィンズゲームを作らなかった世界線の至道イザヤということですね。
イエイリ
ダーウィンズゲームでは、ポイント目当てのために新人を勧誘して狩るという養殖と呼ばれる裏技を用いて稼ぐ輩がおり、イエイリも同様にカナメの通う高校で養殖を行いつつ異能をばら撒き、同好会(クラン)までも結成させていました。
基本的には、ゲームプレイヤーを増やすことが仕事だったのでしょうが、本来の目的は恐らくグリードの発生源”王”の捜索だったのだと思います。
ゲームマスターの協力者としての立ち位置に居ながら、影ではこっそりとグリードの発生を狙っていた。
そして、そのターゲットだったのが田端シゲオであり最初のグリードとなったのは彼のペットのスノウということになります。
本来であれば、動物には異能が渡らないようにロックが掛かっているのですが、イエイリが手を加えることで、スノウにのみ異能が宿ることに…
少しずつ不穏な動きをし始めるイエイリ…
グリードの強襲
第3のイベントが始まった時、突如としてグリードの強襲が始まります。
これはカナメが世界線Nから離れたことにより、グリードが世界線の守護者の力を奪取する未来へ近づいてしまい、結果としてグリードが大量に押し寄せる結果になったのではないかと思われます。
カナメが元の世界線に戻ってきたときには世界は既に荒廃してしまっていました。
それだけカナメの率いるサンセットレーベンズの影響が大きかったのでしょうか?
渋谷周辺で事を起こそうものなら速やかに排除されそうで動けないですからね。
力の譲渡
グリードの一掃計画を立てるのですが、その流れは前回ループしてきたセイゲンが語る展開とほとんど同じ。唯一違うのはセイゲンとカナメがいること。
前回とは異なりグリードの正体にまでたどり着くことが出来るのですが、イザヤは殺されてしまい、その直前に王としてレインに力を譲渡するのでした。
他の世界線から来たものだと思われていたグリードが実は同じ世界線の未来から枝切りをしながらループしていたため観測できなかったことが判明。
レインから力を奪うことを諦めたグリードは
再び世界線の剪定を行いループさせるのでした。
未来へ進めば進むほどグリードの侵攻規模が大きくなったのは、グリードが君臨する未来へ近づいていたから。
”可能性の存在”であるグリード相手では時間が経つに連れて不利になっていくんですね。
ループ②(カナメが霊抜けして戻った世界線)
霊抜け
魂だけ時間を飛んでグリードを追っかけてきたカナメ。
狙った時間はモヤイ像にグリードが転送してくる地点。
このときにネズミ型のグリードを取り逃がしてしまうことによりグリードは段々力をつけてしまったんですね。
2年前の身体に未来のカナメの魂が憑依することで今までのどのループとも違う第三の世界線に…
GM権限奪取
過去の流れを知るカナメがことごとく干渉することで段々やりにくくなるイエイリ。
カナメがイザヤに接触し、ダーウィンズゲームを強制終了させることを知るや否やイエイリはダーウィンズゲームのマスター権限を奪取するという強硬手段に打って出ます。
未来でこの力を使わなかったのは恐らくグリードが世界線の守護者の力を奪わないとイザヤが持っている段階だとその力が脅威になりうるからだと思われます。
追い詰められたイエイリの最後の手段というわけです。
イエイリとしては、世界線の守護者の力とは正面から争いたくはなかったのかも…?
ダーウィンズゲーム剪定
ダーウィンズゲームを強制終了しようとして手痛い反撃をもらったカナメはむしろダーウィンズゲームが根本原因だということに確信を持ちます。
来るは最終決戦。イザヤから世界線の守護者の力を受け継いだカナメはイエイリの前に立ちふさがり、イエイリとともにダーウィンズゲームのサーバーを一刀両断。
イザヤには使いこなせなかった剪定の力で見事にイエイリとダーウィンズゲームの存在を消し去ることに成功します。
しかし、グリードへの対抗策として作り出されたダーウィンズゲームがむしろグリードが発生する原因になっていたという展開はなんとも皮肉が効いていますね。
総括すると、ダーウィンズゲームとは至道イザヤという男が世界線を守るために次代の王を探し出し託すための物語だったと言えます
まとめ
いかがだったでしょうか。
ダーウィンズゲームという作品は30巻でとんでもない量の情報を含んだ作品として”進化”していました。
この作品の理解の一助になれば幸いです!
以上、今回はここまで!




コメント
解説ありがとうございました。
正直終盤のグリードの話あたりからは理解が追いつかなくなったのですが、少しスッキリすることができました。