当記事は、独断と偏見のみで構成されています。
用法用量を守って正しくお使いくださいm(__)m
タイトルの通り、毎年恒例のコナン映画を観てきました。
今年のタイトルは『隻眼の残像』

まずは大まかな感想としては、かなり良いですね!
正直去年の『100万ドルの五稜星』でコナン映画も
毎年するのは苦しくなってきているのかなと感じていたんですが…
総評は「まだまだやれるじゃん!コナン映画も!」とさせてください。
感想
さてそれでは映画を観て感じたことを
ざっくりと箇条書きでまとめていきます!
一回しか観ていないので理解できていないところもありますが
温かい目でご覧ください!
良かった点
まずは今回の映画の良かったところ
・ちゃんとミステリーしていたところ
コナン映画は段々ダイナミックな演出の機会が増え、
もはやミステリーの要素は期待せずに観るのが正解な気もしていました。
しかし、今回は派手なギミックも結構控えめ(?)で
ちゃんと捜査で話が進んでいくのが嬉しいポイントでしたね!
・因縁を大事にしているところ
アニメ等にありがちな色んなキャラの思惑を無視して
主人公が全てを解決してしまうパターン。
絶対ダメというわけではないものの、きっかけは小五郎の友人が殺害されたからであり
その決着を小五郎自身でつけるという展開は粋な計らいだなと感じました。
この辺りは『ハロウィンの花嫁』でも感じましたし、
因縁を大事にしようという流れがあるのかもしれませんね。
・終始、善悪がひっくり返らなかったところ
犯人の動機が分かったり、公安が手段を択ばずに解決しようとしたりするのは
動機などを通して実はその人のためを思ってやったみたいなどんでん返しがないのも良かったですね。
犯人の動機には共感はできるものの、かといって許すわけでは断じてない。
公安の司法取引はあくまで秩序を守るためであって人の心には寄り添ってはいない。

やはりコナンはミステリー作品であって欲しいものです!
悪かった点
あんまり感じなかったけど悪かった点もいくつか…
・情報量が多い
ミステリーである以上必然ですが、初見では整理しきれない情報量の多さですね。
情報を処理している間にシーンが動いてしまう。感情が動く前に…
以前あった事件が元で───というのは因縁として作りやすいだろうから
よく使われるんだろうけどどうしても情報量が多くなりがち。
まぁそこまで不満を抱えるタイプの欠点でもないですけどね。
・公安を絡めたのは安室さん出したかっただけじゃ?
筆者はすこしだけ安室さんアンチなため
こうも高頻度で安室さんを出す必要はなくないか?と思ってしまいます。
まぁ司法取引という動機の関係性上、公安を出したくなったのかもしれないけど
今回は因果が逆な気がします。
一つ補足しておくと、安室さんというキャラクターが嫌いなのではなく
安室さんが大量のキャラクターと因縁を持っているばかりに
何がしたいキャラなのか分からなくなってしまっていることなんですよね。
せめて黒ずくめの組織への潜入に集中してほしい…
今回のメインは、長野県警なんですからね!
まぁでもこれも大した欠点じゃない。私情挟みまくりだし…
悪い点が目につかなかったのが本作品の隠れた良いところなのだと思ってます!

疑問に思ったところ
作中で疑問に思ったことをまとめます。
何かわかることがあったら是非コメントください。
・博士のクイズ
選択肢は4つ。1.太陽 2.金星 3.地球 4.月
答えは、犯人のことを警察では「ホシ」と呼ぶため、ホシ=金星で2番
ん?”ホシ=金星”?
もしかして知らないだけで金星にはホシと呼ばれることもあったりするんですかね?
誰か教えて…
気づいてしまいました。
「金星」っていう文字に星があるってことですか…
太陽も金星も地球も月も星だろうってとこから抜け出せなくなってました笑
・無くなったリモコン
最初にあった毛利小五郎がテレビのリモコンを無くして
諦めてスマホで代用しており「スマホで何でも片付くな」的な発言をしていました。
筆者は何かの伏線かなと思っていましたが特に関係がなかったように感じました。
あんなシーン何も考えずに入れられるものですかね?
強いて言うなら、『ゼロの執行人』にてコナンがスマホを一時紛失して
公安が盗聴器を仕掛けていたシーンがあるのでそれと同様の理由?
でも、リモコンに盗聴器仕掛けても相手の手元に無いなら意味ないですもんね…
謎だ──────
・なぜ雪崩はあんなに大きかったのか
雪山の中に暮らしている大友 隆という男が住んでおり
大友は自作の雪崩を起こす装置を持っており
それを使ってわざと定期的に雪崩を起こしているという。
恐らく雪が多く積もる前に定期的に流してやるというニュアンスだと思うが
そうだとすると一つ不自然な点がある。
犯人がその装置を利用し、大和 敢助の殺害を企てますがその時の雪崩の大きさは
普通に人が死んでもおかしくないレベル。
これはどういうことだろう?大友さんがサボっていたのか?
・大和 勘助をなぜ病院にいる間に殺害しなかったのか
犯人である林 篤信はなぜ入院しているときに止めを刺さなかったのか。
元気になってから仕留める方がよほどではないか?と思うのですが
いくつか思い当たる理由があるのでまとめてみます。
まず最初に、殺害されたときに真っ先に疑われる可能性があるから。
そして、毒殺などの銃火器以外の殺害方法がなく
人が往来する病院では人目に付きすぎるから。
最後に、大和 勘助が記憶を無くしていたから。
これらの理由で急いで口封じせず退院するまでは
様子見ををする余裕が少しだけあったのだと思われます。

分かる人がいたらお助けください…
聞き逃したところ
作中で触れていたにも関わらずなんか覚えてないこともまとめておきます。
・ワニが別部署に飛ばされた理由
・ワニの出身地がどこか
・犯人が脅しに使おうとしていたデータの中身
結構重要な部分を聞き逃してしまった…反省…

印象に残ったシーン
・オープニングの謎クローズアップ
犯人とのチェイスを終えていつものオープニングに入ろうとしたとき
「ビルの壁面にアップして段々上っていき上空から見下ろす」という演出で始まりました。
なんか変な演出だなぁと引っかかっていたんですが、
実はコレ、すぐそこが警視庁だぞっていう伏線だったようなんですよね。
メッチャ良いじゃん!一回しか観てないので合ってるか分かりませんが…
うぅ…もう一回観たい…
・真実はいつもひとつ
恒例のオープニングでの決め台詞。
そのあとに一瞬だけコナンが隻眼になる瞬間があってオシャレだなと思った。
・光彦の咄嗟の機転
犯人と戦闘になった蘭のピンチをそばにいた光彦、元太が写真を撮り
警察に通報することで犯人を追っ払うことに成功。
しかし、実はスマホは圏外であり完全なハッタリだったシーン。
怖くて震えていたにも関わらず、それが出来るのは本当にカッコいい。
光彦、あんたにあるのは機転よりも勇気やで。
・ワニ
毛利小五郎の友人、鮫谷 浩二。あだ名は「ワニ」。
名前からは連想できないあだ名であるため、聞く人みんなが「ワニ?」と疑問に思ってしまう中
犯人は殺害現場で「ワニ」と呼びかける毛利小五郎を見てしまったがために
全く疑問に思わず受け入れてしまうというシーンがさりげなくありました。
やっぱりミステリーにはこういう視聴者も拾えるヒントが
隠されているというのも醍醐味の一つですよね!
・「知りませんでしたか?これが公安ですよ」
最後に捕らえられた犯人に司法取引を持ち掛ける降谷。
しかし、犯人は司法取引を憎んでいるので応じようとはしません。
そこで犯人の大切な人が傷つくぞと回りくどい言い方で脅すシーンがあるのですが、
それがまた公安が守るのは正義ではなく秩序だと言いたげで必要悪になることも辞さない覚悟が見て取れました。
犯人も隠れ公安の人間であったことから皮肉が効いているのも良かったですね。
・おしっこ漏れちゃう作戦
コナンの定番の作戦。今回は何と豪華ゲストの蘭姉ちゃんにも協力してもらって!
でも、普段からこんなことしてるってバレたら二度と蘭姉ちゃんには通じないのでは…?
・「お前ならどうしたよ!?」
動機を知りそれでも止めようとする上原 由衣に投げられた犯人からの言葉。
そのセリフの直後にラブシーンを見せられる犯人の気持ち考えたことないのかよ!?
火にガソリンをまき散らすようなことをしなさんな…
あの瞬間は犯人の狙撃精度も爆上がりしてたと思われるので
撃ち殺されなくて良かったですね。
・噓泣き
大和 勘助が狙われているため周りへの危害を抑えるため、
雪崩に巻き込まれたことを逆手に死を偽装します。
その時の上原 由衣の泣きの演技は迫真で凄まじかったですね。
あの場に犯人いなかった気がするのは置いておいて。
通信で聞いていた大和 勘助は「過剰すぎるバレるバレる」と心配していました。
でもどう考えても大和 勘助はその涙に騙される側の人間な気がする。
・真相を教えてあげてた優しいコナン
大和 勘助の死の偽装はコナンも協力しており、その事実を知っていたので
ショックを受けないようにと上原 由衣にだけはコッソリ事実を伝えていたのでした。
「まぁ!コナン君、優しい!」的な展開ですが
でも騙されてはいけません。コナン君には前科があるのを忘れてはいけません。
コナン君は赤井と結託してジョディ先生を長いこと悲しませています。
ジョディ先生は一度二人をぶん殴っていい。

一見すると分からない伏線があった…という展開は大好物。
シリアスギャグみたいなシーンもあって見やすい作品だったと思います。
まとめ
『隻眼の残像』総評としてかなり面白かったです!
100点満点で考えるなら大体78点くらいでしょうか(50点が面白い作品のライン)
全体としてキャラクターが多すぎるきらいはありましたが、
それでも情報はなるべくシンプルにしようという想いもあったように感じました。
コナン映画しか観ないライト層でも全く分からないということはなさそう。
あと今回の毛利小五郎はカッコよく活躍したのも筆者的には嬉しいポイント!
もっと推理でも魅せてほしかった気持ちもありますが…
てな感じで来年の映画にも期待できるのでは…?と
ワクワクさせてくれる良い作品でした!

コメント
公安を出したのは最後のシーンが関わってくるからでしょう。
あと長崎県警ではなく長野県警です。
ワニの移動させられた理由は公安だったから雪崩事故を調べるため、故郷は鳥取です。
犯人は脅しで政府の情報を使おうとしていました。
自分は諸伏ひろみつが出てきたことと安室、林の取り引きに関係性がでてくるのではないかと予想しています。
誤字を見落としてました。修正しておきます!
なるほど!諸伏景光が出てきたことまで広げられませんでしたが、確かに意味があってもおかしくないシーンでしたね!
見落としが実はまだまだありそうですが、貴重なご意見ありがとうございますm(__)m